ワンピース、実は一度も読んだことがありません、
でおなじみのrodanサイクルです。
今回の伊豆いちシリーズ最終章として、伊豆いちの攻略方法について
書いていきたいと思います。
既に書いている記事でもありますが、伊豆いちはハッキリってキツイです。
正直2日間掛けても十分凄いと思います。
しかし、今回の攻略方法は、1日で回るための攻略方法を書いていきます。
伊豆いちは人によりどのコースを辿るか色々ありますが、rodanサイクル流
伊豆いち(熱海スタートから熱海ゴール)と致します。
では、いってみよ~~~
な~んだ、つまんないの
えー、いくら伊豆いちと言えど、基本的考え方は同じでございます。
- 無理なペースで走らない(楽をする)
- 万全な体調で向かえる
- 前日の食事の取り方
- 当日の補給
- 極力軽装備
- 出発時間は、朝早く(5時台推奨)
とのことで、基本概念は、どのロングライドでも同じです。そこは
おもしろおかしく出来ません!!この辺は、きっちり押さえておいて欲しいです。
前日の食事について
ロングライドの記事はなんこか書いておりますが、前日の食事について
書いていることがなかったので、ここにて詳しく書いていきたいと思います。
大切なことは、糖質を十分に取ることです。いわゆるカーボローディングという
やつです。糖質を普段以上に摂取することで、走行エネルギーの糖質をより
多く体内に貯蔵させることを指します。
なお、野菜は、注意が必要です。rodanサイクルでは、野菜摂取をストロング
リコメンドとしておりますが、ロングライド前は控えめをオススメしてます。
なぜなら、消化負担が大きいため、翌日の走行にネガティブに影響するかも
しれないからです。この辺は、個人差が大きいので、自身で色々試してみましょう。
ここで重要な点があります。それは、夕食は比較的早めに取るということです。
理由は、2つ
- 翌日直ぐにお腹が空かないようにするため
- 睡眠の質をさまたげないため
この2つは、超重要です。
翌日直ぐにお腹が空かないようにするため
これは、凄くシンプルです。多く食べれば、多くエネルギーが溜まる
ということです。普段ご飯を1杯(約150g)食べるとすると、伊豆いち
前であれば、300gぐらい食べる。こんな感じです。
詳しいことはよく分かりませんが、サイクリストの多くは、長く走る
前日はパスタを食べる傾向にあります。糖質系の食べ物だと、米、パン、麺類
が分かりやすい例です。その中でもパスタは、腹もちがよいということで、
サイクリストに好まれております。私も、ロングライドやレース前日はパスタ
を固めでゆでた物を塩とオリーブオイルと生卵で和えた物を食べます。
極シンプルで全然うまそうではないという声が聞こえてきそうですが、結構な
量を食べるので、これぐらいがちょうどよいです。味が濃いものになると
途中でお腹が受け付けなくなります。
個人差ありますし、日本人にはやっぱり米ということもあるので、好きなものを
食べればよいと思います。しかし、出来る限りゆっくり吸収されるようにしたい
ので、お米を食べるのであれば、ふりかけをかけるなどちょっとした工夫は
した方が効果的かと思います。
睡眠の質をさまたげないため
実は、重要なのは、こちらです。夕食を早く食べて欲しいのは、翌日の出発
時間を早くするために、早く寝て欲しいです。上記の通り、普段よりも倍程度
の量を食べることになるので、消化にも負担と時間が掛かります。
この消化が済むのに掛かるおおよその時間が3時間程度と言われております。
もし、夜10時に寝ることを目指すと7時には食べ終わっている状況をが
好ましいです。食べ物は、摂取することばかりに意識が行きがちですが、
大切なのは、消化/吸収することです。そのため、万全な状態を目指すので
あれば、夕方の5時台には食事を開始し、6時30分程度には終わっている状況
がよいと思います。その代わり、食べたい放題食べまくるでいいと思います。
(糖質重視のため、肉や魚の食べ放題はNGです。無駄な脂質は論外です。)
攻略① 東伊豆編
まずは、スタート熱海から下田辺りまでのことを書きます。
東伊豆と比較して、走行が非常にし易くなっております。
理由は、こんな感じです。
- 路面が比較的キレイ(陥没がすくない)
- 自転車走行指示の塗装がこまめにある
- コンビニや飲食店が多くある
つまるところ、伊豆いち前半は、比較的環境が整った中での走行になる
ということです。これは、良いようで実はあまり良いことではありません。
というのも、1日で伊豆いちをやろうとすると後半に環境が整っていて欲しい
ところが、前半で終わってしまうためです。134号線の下田市にあるすき家が
チェーン店は最後と思った方がよいです。コンビニはその後もありますが、
間隔がかなり長くなっていきます。どうしても大型補給をしたい人は、すき家
で食べておくことをオススメします。ないしは、その前の飲食店で食べちゃい
ましょう。消化にも時間が掛かるので、食べた直後はあまり脚が回りません。
食後休憩をきっちり取るか、走りながら休憩を取って(要はかなり遅いペースで
走ること)、後半の厳しい区間に備えましょう。
コースプロフィールについて書いていきます。
コースプロフィールは、アップダウンが続くかなりキツイコースです。また、
海岸に面した道路が多いため、風が結構キツいです。今回の伊豆いちでは、
前半ずーっと向かい風だったので、テンション的には、かなりキツかったです。
ましと言えるのは、勾配がそこまで厳しくないところです。
アップダウンは続きますが、勾配は恐らく10%を超える個所はほとんどありません。
後半に余力を残すためにも、前半の登りはゆっくり登るくらいな気持ちでよい
と思います。また、下りはかなりスピードが出るので、敢えてペダルを回さない
くらいでよいのではないでしょうか。(疲れがたまるので、脚は回すべきという
考えもありますが、この時点であれば、そこまで疲れは溜まっていないという
条件で書いてます。この時点で疲労困憊の場合は、リタイアも想定した方が
よいかもしれません。)
また、あまりコーナーが多くはないです。そのため、テクニカルなことで気を使う
ことは多くないでしょう。
気を使うこととしては、車の量です。東伊豆は今回の伊豆いちですら、やや渋滞
してました。コロナが無い場合は、かなりの渋滞をしてます。そこをロードバイク
で走るので、注意が必要です。未だにいるヘルメット無での走行などはキケン
なので、必要経費と思って購入することをオススメします。
攻略②:下田-石廊崎-松崎町
ここは、あまり特別なことが無さそうですが、是非認識して欲しいことがあります。
それは、距離です。
だいたいですが、40km程度あります。この距離間が超重要です。というのも、
上記の通り、134号の下田市のすき家が最後のチェーン店となります。そこから
およそ40km程度、ぱっと何も気にせず入れる食事どころが無くなるのです。
熱海から下田市がだいたい70~80km程度で、その後40km気軽に入れる食事どころ
がないというのは、結構なリスクです。また、松崎町もそこまで大きい町では
ありません。下田市を過ぎてからは、気合いでお店に入るか、コンビニベースの
補給にするかをライダーは判断を求められます。(みなれないお店に、汗だく
のロードバイク服装で入るのには、入る側も受け入れる側も勇気がいります。
チェーン店ならハードルがグッと下がるのですが)
この40kmのコース自体は、そこまで激しく大変ではありませんが、やはり
しっかりと登りがあります。また、松崎町につく手前ぐらいで結構厳しさが
増してくるので、要注意です。
攻略③: 勝負の西伊豆編
さぁ、とうとうやってまいりました。伊豆いちの勝負どころ西伊豆編です。
今回の伊豆いちを振り返ると完全に負けて帰ってきた感があり、またリベンジ
したい気持ちがフツフツと湧いております。
まずは、具体的な注意どころについて
- 補給ポイントがかなり少ない(点在している)
- アップダウンが多く、勾配がキツイ
- 急カーブなコーナーが結構多い
- 道路が狭くなる(戸田-大瀬崎間)
- 路面が凸凹(戸田-大瀬崎間)
- 風が激しくなる(大瀬崎通過後)
ん~、なんともドMな方々にはたまらないことばかりですね。
単純に西伊豆だけを切り取ると、ツールドおきなわの東海岸よりもキツイ
のではないかと思ってしまいます。
唯一の救いは、車通りが東伊豆よりずっと少ないです。注意は必要なものの、
東伊豆ほどではないので、疲れた体に追い打ちを掛けるようなことは少ない
でしょう。
しかし、既に書いている通り、アップダウンが多くて、コーナー多くて、道路の
幅が狭いって、どういうことーーーーー???という道です。戸田と土肥は、
そのような中でも商業施設が多くあります。心身ともにキツイところなので、
ここで一息いれて最後の決戦に備えましょう。戸田ー大瀬崎間は正に最後の決戦
といってもはばからない厳しいコースです。今回の伊豆いちで唯一のヒヤリハッと
がここで発生しました。厳しいコーナーで滑りそうになりました。空気圧管理が
きちんと出来ていないとここにきてのトラブルとなります。パンパンに空気を入れる
などという前近代的な発想は捨てて、しっかりグリップ出来る空気圧を把握して
望みましょう。
路面が悪いのは仕方がありませんが、疲労に追い打ちを掛けてきます。このころ
には、内臓も疲弊してきていると思うので、カロリー補給は、ドリンクですると
よいかもしれません。なぜか分かりませんが、ポカリがかなり効果的でしたね。
ちなみに、路面が悪かった象徴として、ボトルが1本ロードバイクから飛び出して
割れるという事件が起こりました。ボトルが飛び跳ねること自体がかなり久しぶり
だったので、結構驚きましたね。
万が一雨となった場合は、かなり減速するのが正解だと思います。雨の伊豆は
ちょっと想像を絶するので、場合によっては延期も正しい決断かと思います。
(東伊豆ならいいかと思いますが。。)
攻略④: ラスト 恐怖の熱海峠
最後です。大瀬崎を過ぎてから、伊豆半島を中に進入し、熱海へ向かいます。
もう、ほぼゴールのため、安心というわけにはいきません。
最後に待ち構えるのが、恐怖の熱海峠です。ラスボス感満載です。恐怖と
書くとついつい登りかぁ、と思いガチですが、違います。このコースで
行くと、熱海峠を下るということになります。
何が恐怖って、勾配が半端じゃないことです。何パーセントなのかもよく
わかりませんが、車のための逃げ道が用意されているくらいなのです。
ディスクブレーキはこのようなところでは超大活躍だと思います。しかし、
キャリパーブレーキの場合は、そうはいきません。タイヤによってはバースト
してもおかしくないです。また、基本ブレーキをかけっぱなしになるので、
ホイールがバーストする可能性さえあります。ロングライドやヒルクライム
をあまり経験していない人は、500m程度で1回、数分程度の休憩を入れるくらい
慎重に下ってよいと思います。なにせ、何もしなくとも勝手に60km/hぐらい
でてしまいそうな下りですから。ゴール直前のリタイアほど辛いものはありません。
最後の最後は、『いのちだいじに』の作戦でいきましょう。
最後に、
ということで、今回の伊豆いちシリーズが完結しました。
正直メチャ楽しかったです。そして、きつかったです。
伊豆は、サイクルロードレースのあらゆる要素を持っているといっても
過言ではないサイクルスーパーランドです。キツさもぴか一なので、
簡単に倒せる相手ではありませんが、挑戦し甲斐があること間違いないです。
困難に立ち向かうには、色々考えたり、行動したりと昨今の時代に求められる
要素がふんだんにあります。気軽に出来ることではないので、もし挑戦する
ようであれば、少しは参考になればと思います。
ではでは~~
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