ご存じの方には、『は?』といった話かもしれませんが、今回は、自転車バックパックの背負い方のコツについて記事にします。
答としては、『肩ひもをくっつける』だけなんです。
あったり前ジャン!と聞こえてきそうですが、実は、結構やってない人が多いです。何を隠そう私自身も数年前までこのコツを知りませんでした。しかも、サイクルモードという自転車のイベントに出展していたバックパックのメーカーさんに平然とクレームをしかけちゃいました!!
こんなやり取りです。
御社の製品悪くないんだけど、どうしてもライド中めっちゃ疲れるんだよね。
左様ですか、ちなみにどのように背負っているのですか?
普通に肩に掛けているだけですよ。
そうなんですか、このパーツをこうして、こうやって背負って見て下さい!
オー!!マイ!!ゴッド!!
ということで、背負い方のコツについて写真も交えて書いていきます。ついでといっては何ですが、自転車用バックパック全般についても簡単に書き添えておきます。
自転車用 バックパック
自転車用バックパックは、ロードバイクやマウンテンバイクの乗車時の疲労軽減と汗抜け、持ち物の収納のし易さを目的にできたものです。
類似品としては、登山のバックパックがあるかと思いますが、やはり自転車用は、乗車時の快適性は大きく違います。私は、オスプレイという登山の名門バックパックを所有してますが、自転車に乗る際は無論使わないですね。比較すると、ハッキリ言って疲れます。長く走れば走るほど差が出てきます。
<押さえておくべきブランド(遠征及びロングライド時を想定)>
・ ドイター
・ シマノ
他にもいくつかありますが、正直この2択で十分かと思います。とにかく、良く考えられており、疲れた時や辛い時に助かります。真似っ子商品も目につきますが、使用頻度が高かったり、過酷な環境下だったりする場合は、ドイターかシマノが大いに活躍します。
なお、通勤時の場合は、多少おしゃれ感を強く出したいなどあると思うので、無論別のブランドで良いかと思います。
バックパックにはギミック満載
では、背負い方のコツという表現が出てくる所以なのですが、バックパックには、ギミックが満載なのですね。しかも細か過ぎてスルーしちゃうようなことが多いです。
昨今、ネットでの購入が増えており、各ギミックについてイチイチ気にしてなかったり、説明を受けていない方が多いと思います。そのため、各ギミックを使っていないという方を結構見ます。これ超宝の持ち腐れなんですよ。
好きなようにやればいいじゃない?という意見もあるかと思いますが、それなら半額以下のフック無を購入すればよいという話です。
背負い方のコツ
お待たせしました、で、背負い方のコツです。まずは、こちらご覧ください。
当製品は、シマノ製のU6というミニバックパックです。
まずは、左から2枚目と3枚目を比較して下さい。肩ひもが離れているのが2枚目で、くっついているのが3枚目です。
改めてですが、この肩ひもの結ぶというのが大きなコツだったのです!!
で、そのコツを実際に取り入れて背負っている写真が4枚目ということになります。たったこれだけなのですが、疲労軽減が大きく変わります。
そのメカニズムとしては、2つ注目点がございます。
① 肩ひもが肩の中でドンドン広がっていき、圧迫感が増す
② バックパックとの密着感がなく、体感での重さがグッと増す
肩の圧迫感が増すと必要以上に肩の疲れが増して行きます。また、密着感もないため、走行時に腰や肩にかかる負担が大きく感じます。いづれも感覚的なことなのですが、かなり分かりやすく違いが出ます。
1泊2日のロングライドや宿泊必須のヒルクライムレースの帰りなどの疲労度が増してくる際は、特にやって欲しいです。知らない方や快適性の違いをあまり実感してらっしゃらない方は忘れがちです。
まぁ、このコツを知ってからは、バッグを背負うことに躊躇することが無くなりました。加えて、快適性が増すので、危険度も低くなります。何度か話題に出ている、クロスバイクでの東京ー京都ライドにおいては、このコツをやらないで走行してました。今考えると信じられません。
<余談> 所有バックパックとおすすめ
現在所有しているのは、
① シマノ製 U6(6L)
② ドイター製 トランスアルパイン30L
そもそも論ですが、何が良いというよりも、違う大きさのバックパックを2つ所有することが有効です。以前に20Lや15Lサイズのバックパックも持っていましたが、どうも中途半端でした。荷物が少ないロングライドには大きすぎるし、宿泊が絡むレースでは小さすぎると言った感じです。
①は、日帰りレースや1泊2日の目的なしロングライドの時に利用しております。同じようなサイズのバックパックがドイターにもあるので気にいった物であればいづれもGOODチョイスと思います。雨用のレインカバーもありますし、ヘルメットカバーもあります。また、このサイズだとやや長い旅の補助バッグとして持っていくにも有効です。
②は、宿泊が伴うレースの際に活用しております。24Lと30Lの2種類あるのですが、断トツで30Lをオススメします。当バッグの良いところは、見た目が小さい割に収納量が多いというところです。また、荷物が少ない時は、バッグ全体を絞ることが出来るので、精神的にも重々しい感じがありません。荷物を出来る限り少なくするとしてもレースやイベントとなると持っていかざる得ないものもそれなりにありますので、大きくて困ることはないでしょう。上記の通り以前は20L(24Lに拡大出来る)バッグを持っておりましたが、収納レベルにおいてはかなりストレスでした。(特に帰りは)
最後に、所有してませんが、ジャイアントから出ているバックパックが非常に使い勝手よさそうです。特にレース活動をする方は必見かもしれないです。何が良いって、バッグ内がきちんと部屋で分かれてます。そのため、シューズを入れたり、ジャージを入れたりなどを分けることが出来ます。詳しくはリンク先をご覧ください。ジャイアントユーザーでなくてもきになっちゃうと思います。
些細なことではありましたが、ほんの些細なことが大きく疲労軽減につながります。私自身が、肩ひものフックは、それ風の人達が使うための単なる飾りものだと思ってました。無論そのようなことはありません。きちんと意味があります。
加えて、最近では、通勤時にバックパックを利用される方も多いと思います。ビジネスマン系のバックパックにもきちんとこのフックがあるものがあります。バックパック選びの際はその辺も是非チェックしてみて欲しいです。以前自転車通勤していたころのビジネス系の3WAYバッグには、きちんとフックがあり、重宝しましたね。
では、次の記事で!
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