こんにちは、rodanサイクルです。
本日は、巷をにぎわすあのニュースから、現段階で感じ取れる
比較をする記事にしていきます。
あのニュースとは、そうです。自転車界のトレンドセッター
Specialized社の至宝、ターマックシリーズについに7代目が発売される
ニュースが世界各国で出てきたことです。あくまでも1枚の写真しか
見ておりませんが、非常に魅力的に感じます。ここ数年になく購買意欲
をそそられております。そこで、今回のTarmac 7、Scott Addict RC、
Giant TCR ADV SLを比較して見たいということです。
では、いってみよう
3車における共通点
まずは、3社における共通点をあげていきましょう。
・ ディスクブレーキ専用設計
・ エアロダイナミクスを突き詰めたデザイン
・ 超軽量
ディスクブレーキ専用設計
まず一つ目は、ディスクブレーキ専用設計です。これは、もう時代に抗うのは
難しいと思われます。多くのメディア、プロショップ、トップアマチュアライダーから
も言われておりますが、リムブレーキはほぼほぼ完了しきってしまった。より
速く進む乗り物としての進化を目指す過程においては、ディスクブレーキ化は
さけられないようです。一般的には良く理解できないような程度の違いに見える
かもしれませんが、ブレーキの種類の違いにより、カーボン素材の積層設計が
結構異ってくるようです。当然乗り心地も変わることになります。ここ数年で
ディスク化されたロードバイクは、リムブレーキ設計のフレームに対して無理やり
ディスクブレーキを付けていたため、バランスが悪かったようです。今回上げた
3車種においては、すべてフレーム設計がディスクブレーキを搭載することを
意識してカーボンの積層から設計されております。
エアロダイナミクスを意識しデザイン
昨今流行りのエアロダイナミクスを意識したデザインを全面的に取り入れてきました。
特に、今回取り上げている3車種は、いづれもオールラウンドないしはヒルクライム
で特に強みを発揮するロードバイクです。そのため、過去の世代においては、
エアロ化よりも走り易さと重量に優先度が置かれていました。
それに加えてエアロ化を進めたということが大いなる進化であります。はたして
各社から出ている、Venge、Foil、Propelというエアロバイクと比較してどちらが
速いのかかなり気になるところです。
超軽量
これも一つのビックリトピックです。ディスクブレーキにも色々デメリットは
まだまだ言われていることがあります。その中でも最大級なのは重量です。
どうしても重くなります。しかし、Tarmacについては、まだわかりませんが、
Addict RCとTCR ADV SLにおいては、リムブレーキ時台とそん色ないレベルにまで
軽量化されております。ディスクブレーキでも簡単にUCI規定の6.8㎏を割ることが
できるようなロードバイクを組み上げることができるようになります。
プロはおいておいて、アマチュアレースの中でも人気の高いヒルクライムレース
での光景に来年は変化がみられる可能性はかなり高そうです。
<参考>
・ Sccot Addict RC Ultimate 6.9kg(サイズまで記載無)
・ Giant TCR ADV SL 0 Disc 6.6㎏(Mサイズ)
3車でずれる点
ここは、かなり興味関心の高いところです。この違いがどこまで、どの程度影響
するかが非常に気になるところです。
・ ケーブルの内装化
・ タイヤクリアランス
・ リア三角の形状
ケーブルの内装化
各社フレーム形状についてエアロバイクを凌駕するような設計をしてきました。
Specialized社とScott社においてハンドル周りにあるケーブルさえも外に一切
出さない設計にしてきました。3社中、Giant社のみがケーブル内装がされて
おりません。たかだかケーブルの1本、2本程度と思う方もいらっしゃるかと思い
ますが、時速40kmにて数時間も走りきるとなると必要になる出力に差が出てくる
のは否めません。一方で、ケーブルの内装化は、過去メンテナンス性が悪かったり
ハンドリングに悪影響を及ぼすなどのネガティブな要素がありました。
メンテナンス性については、定かではないですが改善されているのではと期待して
ます。もう1つのハンドリングについては、実際にAddictRCに触らせてもらった感じ
では、ネガティブな面はなさそうです(走ってはいません。走ってみたい!!)。
タイヤクリアランス
タイヤクリアランスは各社違いが出ております。ここにおいては、得する人とそうで
ない人に分かれます。まずは、違いですが、
・ Giant 32mmまでOK
・ Specialized まだ分からない
・ Scott 28mmまでは確実だが、それ以上はやってみないと
といった感じです。単純に、体重が重い人には、Giantが圧倒的にオススメとなります。
軽量級の人にとっては、25Cでいいんじゃないといった感じなので、日本人的には、
あまり問題意識を高くもつところではなさそうです。ちなみに、軽量級の定義
としては、60kg未満としております。日本人男性だけに特化すると55kg未満
とします。
リア三角の形状
ここも、SpecializedとScott VS Giantという構図になっております。
SpecializedとScottは、シートステーが、シートポストのやや下に取り付けられて
おります。Giantは、シートステーとトップチューブがほぼ同じところで繋がって
おります。単純にシートステーの位置を下げる効果としては、振動吸収性を高める
ことが出来るので、疲労しにくいロードバイクに仕上げることができます。理由は
シートポストがよりしなり易い状況を作ることで、路面からの振動時に体に負担
が行かないような構造させているからです。
ただし、これは、Giantには反論出来る点もあります。なぜなら、Giantのみ
シートポストがインテグレートされているためです。言い換えますと、シートポスト
が別のパーツとなっておらず、フレームと一体型になっているということです。
そのため、フレーム全体で振動を逃がす構造をしているとも言えます。現在Giantに
乗っている身としては、どのように違うかかなり気になるところです。
各社の進化とその結果
今回は、当サイトでかなり気になっている3車種に絞って記事を書いておりますが、
どうも他社からもまだまだ新車が出る噂が出ております。
・ Trek Emonda新型
・ Canyon 車種不明新型 恐らくUltimateか
ここ数年で出尽くしたエアロバイクから一転オールラウンドバイクのエアロ化、
ディスク化に火を付けるような状況です。ここ1、2年のアマチュアレースの高速化
の影響は力もさることながらロードバイクの進化が影響していると言えると思います。
参考指標としてツールドおきなわ140kmのリザルトを見てみましょう。
・ 2019年 優勝タイム 3時間47分20秒
・ 2018年 優勝タイム 3時間53分07秒
・ 2017年 優勝タイム 3時間54分03秒
・ 2016年 優勝タイム 4時間01分41秒
なんと4年で約14分も速くなっております。特別突き抜けた人が特別なタイムを
出した場合は別ですが、いづれもそのようなことはありません。2019年は、
ツールドおきなわ以外のレースにおいてもSpecializedのVenge旋風が巻き起こって
おりました。今回取り上げたの3社種や噂されている他社の新型が普及すること
でまた一段と各レースのスピードが上がりそうです。
さいごに
ここ数年にしてはないくらい購買意欲が高まるような進化を見せている
ロードバイク業界です。特にその中心軸にあるSpecialized社の動きは、世界中
注目せざる得ない状況にあります。コロナの第2波や3波が起こらなければ無事
ツールドフランスが開催されるはずです。その時までにはもっと詳しいことが
分かっているはずです。世界中の人が数カ月いろんなことを我慢したので、
どうか楽しみを奪わないで欲しいと願うとともに、かなり高額商品のため、
財布の管理を一段と厳しくしていき、本当に買いかけるタイミングに来ているのか
見極めて行きたいと思います。
ではでは~
・ 参考 Bike rader: https://www.bikeradar.com/news/2021-specialized-tarmac/
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