【科学化が進化中!!】 サイクリングにおけるKPI

number 01自転車
本日はちょっと硬い話に見えますが、その競技にのめり込む理由みたいなものになると思って書きました。
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こんにちは、rodanサイクルです。熱いと思ったら今度は急激に
寒くなってきましたね。例年の5月とは

様相がどうにも違う感じですね。

本日の記事は、サイクリング競技自体がかなり科学的に進化をとげて
いる理由の一つであるKPIについて記事したいと思います。

KPI=Keep Performance Indicator 成果の数値化といった解釈が分かり易い
かと思います。

最近お仕事で出てくる流行りの横文字です。サイクリングも昔は
よーい、ドン!!で競争だ!!気合いだ!!という時代が

続いていたようです。しかし、現在においては、かなり科学的に研究が
進められております。それを後押ししたのが、

さまざまなパフォーマンスに関わることが数値化できるようになって
きたからなのです。

では、測定するものに合わせて実際の各KPIについて追って
みたいと思います。

では、いってみよー

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サイクルコンピューター

サイクルコンピューター

サイクルコンピューターとは

こちらの記事にも登場したサイクルコンピューターの進化が
凄いことになっております。

では、このサイクルコンピューターとは何ぞやというところから
始めて行きます。

商品によりますが、サイクルコンピューターとは、速度、心拍、距離
などを計測する機械のことです。

車のハンドルの前のディスプレイの自転車バージョンといったところです。
これをロードバイクやクロスバイクの場合は、

自転車のハンドル付近に取り付けます。それで、走行中にだいたい
時速何キロぐらいで走っているのか、

距離は何キロぐらい走ってきたのかなどがわかるようになります。これが
あると思いのほか楽しいです。たとえて言うならば

ニンジンをぶら下げられた馬とでもいいましょうか。特に、ついムキに
なっちゃう人は、サイコンを見てもっとがんばらないと

なんて思ってしまうでしょう。

サイクルコンピューターの進化

サイクルコンピューターは、主にスピードメーターとしての利用
から進化してきた経緯があります。

そのため、多くの場合は、前輪の動きを読み込んで、数値を機械側
に送るという流れとなってました。

2007年に始めてクロスバイクを購入したときは、なんとそのスピード
メーターとコンピューターがケーブルで

接続されておりました。無論現在では、無線接続となっております。
無線化することで次の章が展開されることになります。

計測値の多角化

細かい点は、後述しますが、サイクルコンピューターの進化と同時に
計測する機器の進化も進んでいきます。

心拍、ケイデンス、パワー、走行行程(地図)、地形などです。
なかには、ペダリングの効率やペダル軸に対して

右より、左よりなどの踏んでいる位置まで分かるものまで出来ました。
それにより、今まであいまいだったことが

クリアになり、何をどのように改善するともっと速く、楽に
走れるようになるのかがわかるようになってきたのです。

そして、現在ENNEマッサージ医院の院長である中野喜文さんが
Jsportsで印象的な発言をしております。

「ポジションによるけが人が圧倒的に減った」ということです。
いろいろなことが分かることで怪我防止にも

繋がっているというのは、計測できることというのは楽しいとか
目標意識が上がる以外の効能があるのだと

ハッとさせられました。

では、次の章からは、代表的なKPIについて書いていきます。

SPEED

Sprint

これは、あんまり説明の必要性もないかも(笑)という印象ですが、
すこし突っ込みます。

ご覧頂いた通り、速度です。世界の多くの人は、時速何キロで測定して
ます。アメリカという変わった国は、マイルです(笑)

KPI自体の説明は不要ですが、このKPIの意味するところが重要だったり
します。大切なことは、SPEEDだけをトレーニングの

KPIにすると見誤る可能性が高いということです。理由は、ロードバイクは
特に、風の影響でSPEEDがかなりの幅で変わってしまうからです。

そのため、普段時速30キロぐらいで走るのが精いっぱいにも関わらずなぜか、
そこまで辛くなく時速30キロ出ちゃうなぁという状況で走って

いるとトレーニングになっていない可能性が高くなります。一方で、普段より
かなり力を入れて走っているのに時速20キロしか出ていない場合は、

調子が悪いのではなく、向かい風ないしは強烈な横風にあおられている可能性
が高いということです。

では、SPEEDは図る意味がないかとなるとそのようなことはないです。しかし、
上記のこともあるので、以下のような条件があると計測する意義が

高くなります。

1、風の影響が無い場合

2、他のKPIと掛け合わせることが出来る場合

3、上り坂のトレーニングの場合

1ですが、単純に室内トレーニングです。何も計測するものが無い室内
トレーニングは想像できないくらいです。

トレーニングにキツさなどだけでなく、楽しさを加える意味でも何かしら
の指標はあった方がよいという感じです。

2ですが、後述する他のKPIと組み合わせることで、トレーニングや参加
イベントのレベルや成果がどのようなものだったか

の判断指標になります。

3ですが、上がり坂の場合は、風の影響が少ないためです。また影響があって
も平地ほどではないので、判断指標にはなりえます。

CADENCE

CADENCE(ケイデンス)とは、1分間にペダルを回した回数を
指します。よくロードバイク乗りは、90回転くらいが

目安だ、といったようにいわれるものです。

ケイデンスは、色々なことを判断する指標として有効性が高いです。

1、 自分の体の特性

2、 ポジションないしはパーツの確認

3、 その時の練習目的の明確化

1については、自身の体の特性に応じた自転車の乗り方の発見として
有効な指標になりえます。具体的には、あまり重いギアは

踏み込むのは得意ではないが、くるくる回すのはあまり苦ではない。
回すのは苦手だけど、グイグイ重いギアを踏むことで

スピードに乗せるのは得意。こんな感じです。ただしこれには、注意
が必要だと思ってます。理由は、自分の思い込みで

得意というよりも、都合のよい方に結論を見出してしまいがちだからです。
私自身が正にその通りでして、軽いギアを回す方が

得意だったので、それをいつも意識して練習してました。しかし、ある
敏腕メカニック兼選手から『重いギアもやったほうがよい』

というアドバイスをもらって、実戦していたら、実は頭打ちになっていた
ことに気づくことができました。

そこで大切なことは、どちらもある程度やるだなということです。ロングライド
を楽しむことだけでロードバイクに乗っているという人は、

自分の好きな方に特化した方がいいですけどね。

2については、特に個人的に意識していることです。不自然にペダルを
回すのが重い時が出てくることがあります。

こういうときは、何かがおかしいサインのだと認識してます。ただし、
ややこしいのが、ポジションなのか、パーツの劣化や

走行による微妙なズレなのかよくわからないことが多いです。
ややこしくて申し訳ないですが、疲れとは別次元で

こういったことが年に何回かあります。実は、その暗中模索期間が
今年は、異様に長く、最近までもんもんとした日々を

送っておりました。

3も重要です。ケイデンスは速いがよいとか悪いの問題ではありません。
その時の目的を明確化させる要素になります。

心肺機能の強化なのか、筋持久力の強化なのか、それともそのバランスが
よいものとするのか。などです。

HEART RATE

HEART RATEは、1分間の心拍数を現わします。サイクリング界では、
パワーというKPIが来るまでは、練習強度の第一指標

として利用されてきた経緯があります。単純にこの数値が高いと
強度が非常に高い。低いと強度が低いといった感じです。

これは、超画期的でして、日本人で初めて近代ツールドフランスを走った
今中大介さんがヨーロッパから輸入してきたなんて記事も

読んだことがあります。実に、1980~90年代に掛けてのことですが、
日本においては、サイクルロードレースのトレーニングが

全く確立していない時期だったこともあり、その当時は衝撃度が
高かったようです。
現在でも重要指標の一つ

にはなりますが、体の調子によって変動することが分かり、心拍数
だけの判断は逆に誤るといったことが言われてます。

故に、心拍計の利用として重要だなと思うのは、レースやトレーニング
強度としての指標よりも、疲労感の指標としての

活用の方が有効性が高いのかなと思います。現在GCN JAPANで活躍中
土井雪広さんも現役時によくそのようなことを言っていました。

POWER

まさに、今一番注目度が高いKPIです。POWERとは、トルク×ケイデンス
で算出され、ワットという単位で表記します。

なんのこっちゃという話です。簡単に言いなおすと、どれくらい力をいれて
ペダルを踏んでいるかが数値で分かるようになったということです。

これって結構凄いことなんですよ。なぜなら、他競技と比較すると分かり易い
と思います。

<事例1>ラン
ランは、競技人口が多いことからサンプル量が単純に多いため科学的な研究が
進んでいるとされてました。

しかし、地面をけり出す力などは現状測れないところもあり、研究が止まっている
ようなイメージであります。

<事例2>スイム
スイムも状況はランと似ております。かき出す力やけり出す力は測定できない
です。
そのため、測定するとしたらウェイトリフティング

などのトレーニングとなるので、どうしても競技から少し離れてしまいます。

自転車においては、またがり、ペダルを踏むだけでライダーの力を
測定できちゃいます。

そのため、10年前ぐらいは、一部のディープなアマチュアライダーとプロ
だけが持つ物となってました。だって、30万円以上するんですよ。

一般人買わないでしょ?!それが、昨今計測方式も増えて、商品によっては、
5,6万円で購入できる商品まで出てきました。

普及を促進したのは、だいたい10~15万円くらいです。そのため、決して
安い買い物ではないですが、買えなくない買い物になりました。

こうなると、レースなどを目指すひとではなくても、如何に楽に速く遠くに
走るという目的に達成のために買ってもいっかな

と思ってしまいますよね。

更に、今回のコロナ騒動で、室内トレーニングが盛んになる中で今まで以上に
市民権を得る存在になると思われます。

さいごに

ということで、仕事でもないのにKPIなんてカッコつけた話をしました。

今回は、測定器のことや各KPIの紹介記事のような形になりましたが、
今後は、もっと突っ込んだ内容の発展したものも

書いていきたいと思ってます。

では、なぜ当記事を書いたかと言いますと、まだまだロードバイクや
クロスバイクを知らない方々に

サイクリングは、目的意識をもって取り組めるものだぞと知って欲しかった
というのがあります。(そうである必要は全くないですが)

特に仕事に没頭している方々は、仕事だけーーーってなっている方々多い
のではないでしょうか?

ある一定期間はそれでよいかと思ってます。しかし、しごとの中でだけで
突き抜け続けるというには余程の天才でないと

難しいのかなと思ってます。しかし、そんなハードでストイックな方に
あいまい且つ感覚的なことを求めるのも酷かと。

すると別分野でもいろいろ研究しがいがあり、楽しみも付いてくる
自転車という分野は、興味・関心を持って頂き安いかと

思ったのでした。

では、楽しいサイクルライフをKPIとともに

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