肌がマジで痛いです。日焼け止めは絶対しようね、でおなじみの
rodanサイクルです。
かなーーーーり久しぶりにGIANT TCR ADV SLクラスのロードバイクに
乗ってみました。それは、
Trek社の至宝、『EMONDA SLR』でございます。
今年に入ってからというのも、寝ても、覚めても、ディスクブレーキの
ロードバイクが気になってしょうがないです。お世話になっている
自転車屋さんから、雑誌、インターネットに至るまで色々調べました。
更には、ツイッターで自転車業界の著名人にまで話を聞いちゃいました。
が、やはり乗ってみる以外にないですよ、それが皆さまのご意見でした。
ということで、ブログ復帰(といっても3日だけですが)第1段は、
EMONDA SLRについて、試走レベルですが、色々書いていきます!!
では、いってみよ~~~
Trek EMONDA SLRとは
まずは、Trek社のEMONDA SLRについておさらいしましょう。
現在Trek社では、以下のような立ち位置でロードバイクの展開をしております。
- エアロロードバイク: Madonシリーズ
- エンデュランスロードバイク: Domaneシリーズ
- 軽量、クライミングロードバイク: EMONDAシリーズ
このようになっております。文字通りですが、空気抵抗を徹底的に抑え、
ハイスピードでの巡行を目指したMadonシリーズ。走行によるノイズを徹底的
に解消することで疲労軽減 → 結果速いを実現するDomaneシリーズ。
そして、フランス語の『emonder(削ぎ落すという意味)』から名前の由来
のある、重量を徹底的に削ぎ落したEMONDAシリーズとなってます。
つまり、EMONDAは登りで絶対に勝つということを命題に作成された
ロードバイクです。そのため、多くの日本のトップアマチュアのヒルクライマー
からも称賛を受けている車種であります。
今回の新型EMONDAは、そこにエアロダイナミクスの要素をふんだんに
取りいれたことで、単なるクライミングバイクから、総合的に戦える
クライミングバイクに変貌を遂げたのです。
EMONDAの特徴
EMONDAの特徴についておさらいしましょう。
- 新素材のカーボンを使用 → OCLV800(前は、OCLV700)
- フレーム重量 → 800g以下
- ハンドル部のケーブルをフレームに内装化 → エアロダイナミクス効果大
- ハンドル、ステムの一体型製品 → エアロダイナミクス効果大
- ディスクブレーキのみの販売!
ざっとこんなところです。エアロ化を目指すとどうしても重量増があしかせ
になってしまいます。そこを新素材の開発により強度を維持しつつ、軽量化に
成功したとのことです。クライミング能力が大きな特徴の一つのため、軽量で
あることは重要な要素の一つのようです。
次に、今回のEMONDA SLRの目玉であるエアロダイナミクスについて書きます。
形状が、本当にMadonそっくりになりました。Trek乗りではない私からすると
正直瓜二つです。上野と御徒町くらいの差しかないという、非常に似た感じです。
(分かりづらいたとえで恐縮です、分かる方は、ここは笑いどころです。)
そのためか、普段からTCRばかり見ているからか、クライミングバイクのようには
見えませんでした。
また、ライバルのスペシャライズド社も効果絶大と絶賛している、統合型ハンドル
の装着も見逃せません。ハンドル部の空気抵抗ほど大きいものはないと言われる
くらいなので、この辺はぬかりなしといった様相です。
最後に、とうとうリムブレーキの販売がなくなりました。これは、もう時代ですね
としかいいようがないように思われます。EMONDA SLRの登場によりヒルクライム
でもディスクという流れが出来そうですね。
で、実際に乗ってみて
では、実際に乗ってみての感想について書いていきます。
ざっとこんな感じでした。
- 驚異的な快適性
- エアロロードのような、走行時の空気感
- いつの間にか速い
では、それぞれについて深堀をしていきます。
感想の、その前に、
今回の感想は、あくまでも試乗レベルです。だいたい15分程度で、
サドルの高さのみ変更されたものです。ハンドルをもっと低くしたいなど
のニーズにこたえられない試乗でした。そのため、私の体に完全フィット
したものに乗ったわけではない点をお忘れなく、読み進めて下さい。
ちなみに、試乗者及び試乗車について
試乗した人間 → 身長169.5cm 体重56kg
試乗したEMONDA → SLR7でしたが、ホイールのみ最高クラスのものが装着
ギアは、前が52-36、後ろは忘れました(恐らく12-28)
コンポは、アルテグラDi2
驚異的な快適性
これには、かなり驚きました。驚異的に快適です!!エンデュランスバイクか?!
と目を疑うようなレベルで快適性が高いです。言い換えると振動がほとんどない。
本当に驚くほど振動がないです。EMONDAには、多くの注目点が既にあげられて
ますが、乗って1番おどろいたのは、この『快適性』でした。このロードバイクで
『伊豆いち』やったら疲れの具合絶対違うなと確信持てましたね。
エアロロードのような、走行時の空気感
空気抵抗については、かなり感覚的なことなので厳密に言うことが難しいです。
しかし、その感覚的なことをいいますと、かなり空気抵抗が少ないと予想します。
理由としては、巡行に入ってからもギアが上がっていく点です。このギアあたり
かなと思って巡行しているとどうにもケイデンスが上がっている感覚があり、
ついついギアを上げて行ってました。この辺は、サイコンのデータ等があったわけ
ではないので、感覚的ではあります。
また、新型のハンドルは、かなりエアロを意識したデザインです。平べったい
個所に腕を載せても苦になりません。また、エアロによった製品ではありますが、
剛性もしっかりありました。以前イタリアの某社から発売されている
一体型ハンドル(且つエアロ意識したデザイン)を使用したことがありますが、
ぐにゃぐにゃでした。余程のスプリンター出なければ、満足頂くレベルの
剛性感でした。
いつの間にか速い
この項目は、上の空気抵抗が低いと被る点が多そうです。瞬間的に反応が良い
というよりも、ストップした後に、ゆっくり巡行に持って行こうしているのに、
スピードに乗るのがなんか早いといった感じです。
これは、ホイールの要素も大きいかもしれません。というのも試乗させてもらった
EMONDAについてたホイールが同時に発表された37mmハイトの新型カーボンリム
のホイールだったようです。このホイールには、DTスイス製の240ハブを使用している
力作です。そのため、普段私が乗っているロードバイクよりもなんともスピードの
掛かりが良いのかなと錯覚するような感覚がありました。(反応性と違います。
ボキャブラリー不足で表現がうまく出来ません。。。)
TCR ADV SL(8世代) VS EMONDA SLR
上記の通り、試乗環境から完全に比較することは出来ません。しかし、
このちょっとの試乗の中でも突出していた点があったのも事実です。注目度の
高いロードバイクということで、現在乗っているロードバイクと比較してみました。
比較項目は、こんな感じです。
- 反応性
- 巡行性
- 快適性
- 登坂能力(予想)
- スプリント(予想)
反応性
反応性から行きます。これは、TCRに軍配があると感じました。
いわゆるキビキビ動くと言う観点においてTCRはかなりレベルが高いと改めて
実感しました。Trekの他の車種を乗ったことが無いので、Trek内ので比較は
出来ません。ウェブ上での、Trek内での反応性はぴか一というのは、あくまで
社内比較かと思います。しかし、EMONDAの反応性は、決して悪いわけでは
ありません。あくまで比較するとTCRは高いとなったということです。
巡行性
これは、恐らくEMONDAにやや軍配が上がりそうです。中途半端な答えで
恐縮ですが、やはりサイコンを付けてなかったので、正確性に欠けるのが残念
です。
そのように思うのは、エアロ化が影響しているためです。特に、ハンドル周りの
影響は大きいと思われます。試乗社は、かなり高いハンドル位置だったのですが、
エアロポジションが取り易いせいかスピードの乗りが良かったです。乗り慣れている
ため、TCRが悪いとは思ってませんが、ポジション等が煮詰めたらEMONDA速そう
という印象が頭から離れません。
快適性
ここ超重要!圧倒的にEMONDA勝利です。とにかく、振動を
感じないです。同じロードバイクでこんなに違うのか?と疑りたくなる違い
を感じます。正直TCR(8世代)には、かねがね5年程度乗ってますが、何か
乗り方に問題でもあるかと思うくらい差があります。
当ブログのロードバイク比較企画で、チェーンステイ長に着目することがあります
が、TCRとEMONDAは5mm違いがあります。この5mmは、想像以上に大きいのか、
はたまた、カーボンの積層が関わっているのか、かなりの注目ポイントかと思い
ます。TCRを擁護するスタンスに立つと、EMONDAの快適性はやや反則気味(笑)
というのも、エンデュランスバイクのような感覚があるためです。つまり、
長い距離のレースなどでは、この要素がどのように体に影響するか気になる
ところです。
登坂能力(予想)
これは、甲乙つけがたいのと、登坂してないので(予想)と付けました。
いちいち細かくて恐縮ですが、こんな感じです。
斜度が低いヒルクライム → EMONDA
斜度が高いヒルクライム → TCR
と感じます。つまり、軽量且つエアロが影響する状況であれば、EMONDA有利。
加えて距離が長かったら、疲れづらいEMONDAは更に有利になると思います。
一方で、距離が短く、斜度が高いようなコースだとTCRが有利かなと。反応性の
良さを存分に発揮できると思います。
EMONDAは、やはり、富士ヒルやKOH富士などの、斜度がやや低く且つ距離が長い
レース向きだと思います。
TCRは、ハルヒル、戦国ヒルクライム甘利山では、歩があるかなと。
悩ましいのは、乗鞍や美ケ原のような斜度もまああるが距離も長いコースです。
スプリント(予想)
これも、数値が試乗車ではわからないため、予想としました。
加えて、安全にスプリントなんて簡単にできないため、他の項目以上にあくまで
参考という点をお忘れなくいただくとよいと思います。
で、軍配は、TCRとします。正直反応性が高いので、軽量バイクではあるものの、
急加速という点においてTCRは良いと思います。
ただし、上記の通りエアロ化の恩恵があるので、ロングスプリントであれば、
EMONDAの方が有利かもしれないです。試乗時にスプリントもどきぐらいに
力を掛けたのですが、やはり反応性はちょっと。。。と感じる部分ではありました。
さいごに
EMONDA SLRに乗ってきたことを書いて来ました。改めてまとめます。
- 驚くほど快適性が高い
- ディスクロードとしては、かなり軽量
- エアロ化の恩恵は大きいそう
試乗で感じることが出来る点としてこんなもんかなと思います。各位に
アドバイス頂いた通りですが、ちょろ乗り(数十分程度の乗車)でも試乗は
大切だなと実感しました。ちょろ乗り程度では、ロードバイクは分からない!!
と思ってました。実際正しいと思います。しかし、乗ってみないとイメージすら
掴めないので、重要性を認識した次第ですね。高額な買い物なので、是非みなさんも
試乗しましょう!!
さいごに、EMONDA SLRですが、以前乗せて貰ったエアロ系のバイクと乗り味が
凄く近かったです。同じ軽量系バイクに分類するTCRとは全く乗り味が違う点は、
新鮮な感覚です。これは、リムとディスクブレーキの違いによるものなのか??
悩みがまた一つ増えてしまった。。。
TCRの9世代とTarmacSL7はどうにかして試乗できる機会を見つけたいと思います。
ではでは~~~
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