クロスバイク購入後にやっていたことの最終章として書きあげたいと思います。前回は、とうとうスポーツバイクで走るための正装といってもよいジャージとビブショーツの購入で話が終わりました。
ドラゴンクエスト風にいうなれば、銅の剣と革の鎧を手に入れたようなものです。時系列的には少し前後がありますが、クロスバイクへののめり込みとロードバイクの憧れへと続いていく経過について書いていきます。
東京都の北東の聖地 荒川サイクリングロード
前回記事と前後する部分があります。ところで、元々の購入目的としては、通勤を自転車でしてみようから始まりました。そして、なにやら楽しくなって、都内の色々な個所に足を運ぶようになります。
慣れてくることで、都内の信号地獄に嫌気が徐々に指してきます。その中で、気になる存在が目について来ました。それが、
- 荒川サイクリングロード
- 玉川サイクリングロード
正に、東の荒川、西の玉川といった様相で、都内という極端な密集地の中で、数少ないロードバイク乗りやクロスバイク乗りにとってオアシスのような存在になっております。そこで、好奇心に火が付きまして、荒川サイクリングロードに出向きます。
この時は、まだジャージもビブショーツも購入前だったので、チノパンやジーンズで街乗り気分で行きました。現地に行った感想としては、楽しい!!の一言です。なにせ、信号が無い!これって本当に凄いと思います。今までとは全く違う自転車の乗り方で、見方を変えると信号ストップは実は良い休憩にもなっていたのだと気づきもしました。
一方で、乗っている強度(力の入れ加減)は街乗り感覚と変えていないのに、なぜか疲れ具合が強い、そして汗対策しないとツラいということに気が付きます。加えて、サイクリングロード付近には、みんなの補給所のコンビニなどは一切ないし、当時は土地勘も皆無だったので、数キロ程度走って帰ってました。
極当たり前のことです。自転車には、自転車に乗るための正装がきちんと用意してあります。今まで自転車屋にいってもあまり見向きもしなかったアパレルコーナーに好奇心が向いていきました。
個人的には、あの格好は嫌いだったんですよね。ピチピチで、メチャクチャ薄い生地の服装なため、ランニングの服装の方が機能的だと思ってました。また、ビブショーツにおいては、スタイルが気持ち悪いと思っており、精神的な抵抗はかなり高かったです。(今思えば、緩々なデザインで、パットも今ほど進化してなかったのですがねぇ、時が経つのは速い)
加えて、結構高いのですよ。よく考えれば、普通のことです。サイクリングというマイナー競技の服装です。流通量は少ない割に、吸湿速乾などの機能性が高いものを作る必要があるので、そりゃ価格は高いという話です。当時は、自転車本体だけでなく、その他の用具を揃えるにもお金が掛っていたので、どんだけ必要なんだと心で叫んでおりました。
荒川サイクリングロードについて
荒川サイクリングロードは、どうも通称のようで、正しい名称ではないようです。が、当ブログでは、まぁその辺は気にせず行きます。更に、通称荒サイと呼ばれており、南は、東京湾から埼玉の奥地まで行きます。東京湾~北千住辺りまでは、南北一直線といったところですが、それ以降は、やや北西に向かっていくような経路で板橋、北区を抜けて埼玉に入っていきます。埼玉に入ると荒川から別の支流に分かれるなど少々複雑になっていきます。
だいたいですが、全長は7~80km程度のようです。荒サイを走る際の注意事項は色々ありますが、なにより工事個所により一時的にサイクリングロードから出て、入り直すポイントがある点です。また、左岸右岸によってもそのポイントが全然違うので、慣れないうちはストレスかもしれません。(申し訳ないですが、慣れにより言語化出来ません。。。)
信号が無い環境としては、GOODなのですが、その分人が密集している個所があったり、車も通る個所があるので、十分に注意しましょう。
激震 風の脅威
とうとう銅の剣と革の鎧を装備したので、もっと思いっきりサイクリングロードを楽しめると期待して、再度荒川サイクリングロードへ出向きます。
以前にも書いた通りですが、クロスバイク購入当初よりサイクルコンピューターを設置していたので、何キロ走っているとか、時速何kmで走っているなどが走行中にわかるようになっております。これが、サイクリングロードという単調なコースを走っていても楽しさを引き出してくれる要因でした。
このサイクルコンピューターのおかげで奇妙な現象と出会うことになります。それは、極端にスピードが出る時と出ない時があるということです。感覚表現が多くて申し訳ないですが、以下のような感じです。
<前提条件>
継続可能で、やや速めに走ることを意識した力加減
- 平常時(都内の走行時) 時速20~25km
- なぜか速い(河川敷) 時速30~35km
- なぜか遅い(河川敷) 時速15km前後
スピード差が異様に出ている。これは、なんだ?!これだけの幅でスピードが変わると、今までの頭で認識していたことと大きくずれが生じるため、混乱してきます。特に、速い時は、力を抜いても平常時より速いくらいに走れます。遅い時は、通常時より力を入れても全然前に進みません。
色々調べてたどりついたのが『風』の影響でした。
風に影響があることくらい知っとるわい!!というリアクションが普通かと思います。しかし、ここまで差があると初期のころは認識出来てませんでした。何せ、風といっても、影響が強い日もあれば、弱い日もあります。常に不安定なため、余計に何かおかしなことが起こっている、自転車に不良があるなど、あることないこと考えるようになります。
力を入れても進まない時など、なにか体が不調なのかと心配にもなったくらいです。上記の説明にある通り、荒川の下流は、基本南北に流れております。そのため、向かい風に遭うと、風向きがずれることがないため、真向かいから風を受け続けます。スピードは出ないし、疲れ度合いが高いし、平常時とここまで変わるとは想像以上でした。
当時のバイクや服装は、専門のものとはいえ、エアロダイナミクスの投入はほとんどされていなかったこともあり、想像以上に影響を受けていたと考えられます。
クロスバイクに乗る前までの生活、いやいや人生において風の影響を実感するということが無かったので、衝撃度は大きかったですね。スピードが出てしまう時などは、原付と変わらないので、返って注意度を上げないと怖いと思ったものです。
反骨心にギャクラシアンエクスプロージョン
サイクリングジャージとビブショーツの効果は、絶大でした。今までよりもサイクリング時の快適性が良い意味で激変したので、もっと乗りたいというモチベーションに火をつけて行きます。加えて、荒川サイクリングロードでの快適走行環境にも気が付き、より遠くってどれくらい行けるのという好奇心が芽生えて行きます。
そこに、風という名の壁が立ちはだかります。上記の通り、調べてわかったとはいえ、当時は風の影響に対する理解度が低かったこともあり、遠くに行くリスクが読めないことに対しては恐怖心がぬぐえてなかったです。
しかし、楽しい。無論乗って楽しいもあったのですが、何より、目的意識を刺激される要素がより気持ち前に向かわせました。
- 何キロ走る
- 時速何キロを継続する
- 風にも負けずに前進する
単なるドMなだけやーーーーーーーん!!!
気づけば、荒川サイクリングロードをだいたい30km程度は、走るようになっていきます。当時の私には、30km+帰途を1日で走るというのは、購入当初は想像出来てませんでした。いつぞやか、通勤→名所巡り→走るに目的が目まぐるしく変わっていき、もっともっと走りたいと渇望するようになっていきます。長く走るには、パンクトラブルなどのリスクや風という脅威などの壁にぶち当たります。私は、ここでもっと、もっととなり、良く分からない反骨精神が芽生えてきました!
そして、、、習慣化へ。
やはり、初心者だった私にとっては、荒川サイクリングロードとの出会いは、今後の自転車との関係を紐づける意味で非常に大きい出会いとなりました。20~30kmなら自分でも走れるという達成感と自信のようなものが勝手に芽生えて行きます。
2020年現在においても分からないことが多いにも関わらず、当時の私は、『なんだやれるんじゃん。』と分かった感覚になってました。これは、単なる勘違いと思いますが、その勘違いが人生を大きく変えることになるとは想像もしませんでした。これにて、自転車が習慣化していきます。これは本当に不思議です。『習慣化』という言葉は、いつの世も目指したくなるような言葉だと思います。しかし、本当に習慣化する時というのは、意識しなくても体や頭の中がドンドンのめり込んでいくものなのかなと自転車を通じて思います。
そのように思うと、やはり荒川サイクリングロードに行ったのは大きな転機でした。当ブログをご覧頂いている方々の身近にも多くの似たような場所があると思います。是非行って見て欲しいです。別記事に致しますが、長く走るには注意事項が多くあるのでその辺だけはご注意下さいね。以下私が知っているサイクリングロードです。
- 荒川サイクリングロード
- 玉川サイクリングロード
- 利根川サイクリングロード
- 江戸川サイクリングロード
- 霞ヶ浦サイクリングロード
- 琵琶湖サイクリングロード
情報が関東圏に偏っている点は申し訳ないです。全国にはまだまだ沢山そのようなコースがあるので、些細な達成感を是非味わって欲しいです。別に誰に評価されるわけでも、金が手に入るわけでもないのですが、この不思議な達成感は代え難いものがあります。
が、オチとしては、これだけ走ると、多くのロードバイク乗りが目に入り、さっそうと抜かれて行きます。この習慣化がロードバイク欲しいモチベーションを爆発させるきっかけになり、もはや止めれるものではなくなってました!!
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